人間工学について
ここでは、健康的な環境で作業を行うためのヒントを示します。
キーボード
キーボードを使うときは肩に力を入れすぎないようにしてください。上腕と前腕の角度が、ほぼ直角に
なるようにします。また、手首と手のひらは、ほぼ一直線になるようにしてください。
頻繁に手の位置を変えると、疲労を防止できます。休みなしで集中して作業すると、手や手首、腕など
の不快感が増す可能性があります。手や手首、腕などの痛みや不快感が慢性的になってきたら、専門
医に相談しましょう。
マウス
マウスはキーボードと同じ高さに置き、無理なく届く範囲にあるようにします。
イス
イスは、調節機構付きで、快適で安定感のあるものが理想的です。イスの高さは、座ったときに太もも
がほぼ水平になるように調節しましょう。このとき、足の裏全体が床に着くようにしてください。イスは、
背もたれが腰の部分を支えるように調節しましょう。使っているイスの説明書などを参照して、背もた
れを自分の身体に合わせて調節してください。
キーボードを操作するときにひじを直角に保つために、イスの高さの調節が必要になることがあります。
イスを高くしたことで、足の裏全体が床に着かなくなったときは、足を台のようなものに載せてください。
机の高さを調節できる場合は、足を台に載せる代わりに、机を低くしてもかまいません。また、机より
もやや低い位置にキーボード専用の台が付いている机を利用する方法もあります。
114
第
6
章
重要な情報
ディスプレイ
ディスプレイは、キーボードの前に座ったときに画面の上端が目の高さかそれよりもやや低くなるよう
に設置しましょう。目から画面までの距離は各自で決めてかまいませんが、
45
∼
70cm
程度の間隔を
取るのが一般的なようです。
ディスプレイは、画面に窓の明かりや照明などが反射しないような場所に設置しましょう。ディスプレイ
スタンドは、角度を調整できるものをお勧めします。スタンドを使ってディスプレイを最適な角度に調整
すると、移動の難しい光源からのまぶしさを軽減したり除去したりするのに役立ちます。
ももは
ほぼ水平に
肩の力を抜く
画面に照明などが反射しない
ように設置しましょう
ひじから
手のひらまでを
ほぼ一直線に
ひじから先は
ほぼ水平に
腰の部分を
支える
足の裏全体が床または
台につくように
画面の上端が目の高さと
同じかやや下になるように
(必要に応じて、机の高さ
を調節しましょう)
机の下はゆとりをもたせる
45
∼
70 cm
人間工学について詳しくは、次の
Web
サイトを参照してください:
www.apple.com/about/ergonomics
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第
6
章
重要な情報
聴覚が損なわれないようにする
警告:
イヤフォンやヘッドフォンを大きな音で使用すると、聴覚に障害が生じる場合があります。大
音量で聞いていると耳が慣れて普通に聞こえるようになりますが、聴覚を損なう危険があります。耳
鳴りがしたり声がこもって聴こえたりする場合は、使用を中止し、聴覚の検査を受けてください。音
量が大きいほど、聴覚への影響が早く現れます。専門家は、聴覚を保護するために次のことを推奨
しています:
•
イヤフォンやヘッドフォンを大音量で使用する時間を制限する
•
周囲の騒音を遮断するために音量を上げるのを避ける
•
人の話し声が聞こえない場合は音量を下げる